こんにちは。無限塾東京校校舎長の鈴木愛弥です。
よく「どんな児童生徒になって欲しいのか」というご質問を頂きますので,これについて書いていこうと思います。
1番大切にしているのは「自主性」
私が1番育てたい能力は「自主性」です。つまり,自ら考えて自ら実行する,という力です。だから塾の目標として「自分で勉強計画を立てられるようにする」があるのです。
勉強に限らず,様々なことに興味を持って自ら動いて欲しいと思っています。しかし,勉強というみんなが実践することでつまずくと,どうしても自信ややる気が低下してしまいます。そのために勉強を教える必要があると考えています。
この自主性を育むために,教育方法が他塾と微妙に異なります。しかし,この微妙な差が大人になって大きな差になると信じています。
自主性を育むために
自主性を育むために実践している教育方法です。もちろん児童生徒のレベルや性格に応じて臨機応変に対応しています。
過程を固定化しない、しかし過程にこだわる
宿題として今日はここ,明日はここ,といったように事細かに決めていません。基本的には勉強が得意な子には「次の授業でこの範囲でテストするからその勉強してきてね」,勉強が苦手であれば「この範囲を来週までに終わらせるために,自分のペースで進めてね」というようにプロセスを固定しすぎないことを心がけています。
テストに向けて,自分で何をどのペースで勉強するかを考えさせるためです。勉強が苦手であってもペースくらいは考えてもらっています。最初は遠回りな勉強をするかもしれません。でも自ら近道を探し続けることが自主性を育むと考えています。
そしてテストの点数が良かろうが悪かろうが,次の授業でどのような勉強をしたのか反省します。ここではテストの結果も見ますが,それよりどのような過程を踏んだのかを注視しています。
勉強が嫌にならないように
これは勉強が苦手な人や中学受験をしない小学生に対してですが,なるべく楽しい授業になるよう心がけています。問題を日常と結びつけたり,教科を横断したりなど,様々な工夫をしています。勉強が苦手な人は概して勉強は嫌いでしょうから,なるべく楽しめるようにしています。
デメリットとしては進度は遅くなってしまうということです。だから勉強が得意な子や受験を控えている生徒にはシステマティックに,体系つけて教えるようにしています。
どんな質問にも答える
質問というのは児童生徒が興味を持った証拠です。授業と関係あろうとなかろうと質問には絶対に答えます。そしてできればその話題を膨らませようとします。「毒」や「武器」等はいわゆる厨二心をくすぐるのでしょう,よく質問されます。私も好きなので一定度の知識はありますし,理科や社会などの教科に結びつけることも容易い。そして興味を持ってくれたら自分で調べてくれるかもしれない。そうなれば自主性の塊です。
「そんなの今関係ないでしょ」は絶対言いませんし,絶対に言ってはいけません。子供の好奇心を踏み潰すことは絶対に避けなくてはいけません。
なぜ自主性を大切にしているのか
最後になぜこんなに自主性を重視しているかを述べます。
東京大学に進学して感じたことなのですが,「つまらない」人が多いのです。どういうことかと言うと,勉強しかできない,誰かに言われたことしかできない,人が多いのです。もちろん,多趣味な方やスポーツ万能の方もいますが,おしなべてみると「つまらない」人が多いです。
私はこれは自主性がないから起こるものだと考えています。進学校や進学塾と呼ばれるところに,親御さんに入れてもらえて,何も考えずとも周りと同じことをしていれば東大に受かった人が山ほどいます。このような人は好奇心が小さい,自主性が低いことが多いのです。こういう人たちは大学では良い成績は取れず,大学に来なくなることなんてザラです。大学ではこうこう勉強しなさいと言ってくれる人がいませんから。
だから私は好奇心旺盛で自主性のある子供になって欲しいと考えており,そのために授業に以上のような工夫を施しているのです。
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